#アジア

中国の脅威に関する考察2019(2/2) ;国際秩序への脅威

(1/2 からの続き) 共産主義における他者とのかかわり方には独特なものがある。彼らは仲間内の人物を「同志」と呼ぶ。これは逆に言えば、同志でないものを同じようには扱わないということである。同じ価値観や同じ考えを持たないグループとの間に高くて強固…

スリランカ旅行記(3/4) ;内戦の影

スリランカの中でも紅茶で有名なヌワラエリヤ地区には、タミル人が多く住んでいる。 スリランカ国民の多数派はシンハラ人と呼ばれる民族で、シンハラ語を話す。 見た目はインド人と全く変わらないのだが、分かる人には違いが分かるらしい。 まあ、欧米人にと…

ブータン旅行記(3/4) ;幸せの国

こんにち日本で「ブータン」と言えば、誰もが「幸せの国だ」と答える。 それほどに知名度が高まっているが、 果たしてどれくらいの日本人がそれを信じているのだろう。 元はGNP(国民総生産)の低さを指摘され 「もっと国民の豊かさを目指すべきだ」と他国か…

ブータン旅行記(2/4) ;エマダチ

ブータンはヒマラヤのふもと、 中国・チベットとインドに挟まれる位置にある、山あいの小さな国である。 立ち位置としてはネパールとよく似ているが、国の様子はまるで違う。 ネパールがインドの文化的影響を強く受けているのに対して、 ブータンは完全なる…

ミャンマー旅行記(4/4) ;日本との関係

今日の大抵の国において、その中に関係の深い大国の影響を見て取ることができる。 例えばベトナムでは旧ソ連の影響を見て取ることができるし、 日本でもかつての大国唐からの影響をその文化の随所に見て取ることができる。 ミャンマーについて考えてみると、…

ミャンマー旅行記(3/4) ;河の向こう側

ヤンゴン市内には鉄道の環状線があるのだが、本数が多くないため便利ではない。 道路は基本的に自動車のためのもので歩行者に対しては非常に不親切であり、 日差しもきついことから、ちょっとした移動にもタクシーを使うことになる。 値段も手頃で数も多いの…

シンガポール旅行記(2/3) ;ふるさと

シンガポールの中心は、南東部にあるマリーナの周辺と言っていいだろう。 マリーナの内陸側の岸には高層ビル群が立ち並び、 海側の岸には最近できたデッキを戴くホテルがそびえる。テレビでしばしば見るやつ。 このデッキの大部分はプールになっており、ホテ…

ベトナム中部旅行記(4/7) ;フエ今昔物語

古都フエは、1945年までベトナムの阮王朝の王宮が置かれていた街である。 ちなみに「阮」は「グエン」と読み、ベトナムに多い「グエンさん」は 漢字で書くとこの字になる。王族との血縁関係があるとは限らないようだが。 「フエはゆったりとした街である」な…

タイ in 雨季(3/4) :バンコク編

旅行中、小旅行(ツアー)に行かない間はチェンマイとバンコクの ホテルに滞在していた。 チェンマイはバンコクに次ぎタイで2番目の大都市だというが、 飛行機で1時間の距離にあるこれらの2都市は雰囲気がかなり違う。 この時期タイは全土で雨季。なのだ…

タイ in 雨季(2/4) :ロッブリー編

今回の旅行では、初めてバンコクから地上の電車に乗って アユタヤの北にある古都ロッブリーに行ってきた。 旅行代理店の企画するツアーに参加するのではなく 一人で移動・観光を行うのもまた初めての体験である。 乗車した電車はAM8:30バンコク発チェンマイ…