日記

メキシコ旅行記(1/4) ;銀鉱都市

今年の夏休みはメキシコに行ってきた。 メキシコは世界的に有名な観光立国でありながら、 私はこれまで一度も行ったことがなかった。 日本からメキシコへ行くのにビザの取得は必要なく、飛行機も週に2便直行便がある。 欧米人、とくにアメリカ人がカリブ海…

シンガポール旅行記(3/3) ;ジャングル

シンガポールの市民は、一般に友好的で紳士的だ。 「洗練されている」「礼儀正しい」というのとは少し違うのだが、 昨今ネット上でよく言われる「民度が高い」という表現が最も近い。 自分の欲望を主張する前に周囲の人のことを考える、他者との協調性がある…

シンガポール旅行記(2/3) ;ふるさと

シンガポールの中心は、南東部にあるマリーナの周辺と言っていいだろう。 マリーナの内陸側の岸には高層ビル群が立ち並び、 海側の岸には最近できたデッキを戴くホテルがそびえる。テレビでしばしば見るやつ。 このデッキの大部分はプールになっており、ホテ…

シンガポール旅行記(1/3) ;三大異味

このGWにシンガポールへ旅行に行った。旅の目的は、特になし。 東南アジアの中でまだシンガポールへは行ったことがなかったこと、 そして久し振りに南国の雰囲気を感じたくなったことが シンガポールへ行こうと思った主な理由である。 ”南国の雰囲気”にもい…

マスコミがAIIBを推す理由(補筆)

私の考察による結論は、先に書いたとおり 「日本のマスコミがAIIBを推す理由は、彼らのスポンサーである日本の企業が 中国での企業活動のために中国人民の反日意識を緩和させる目的で 日本をAIIBに参加させたいため」 というものである。 一方、このところの…

マスコミがAIIBを推す理由(後編)

(続き) 「資金面での理由で日本を巻き込みたい」 中国側がこのように考えることはあるかもしれない。が、 中国側がそれほど切羽詰っているとも思えない。 日本のマスコミを全て買収しなければならないほどに。 そもそも発言力を押さえるために自分の出資比…

マスコミがAIIBを推す理由(前編)

本来ならばそれほど注目されるはずのないもの、アジアインフラ投資銀行、略称AIIB。 しかし、今では多くの日本人がこの名前を知っているだろう。 このところ連日のようにマスコミがニュースに取り上げているからである。 大した話ではないようなことでも、こ…

ホイッスラー展

横浜美術館で開催されていた「ホイッスラー展」を見てきた。 ホイッスラーは19世紀後半の画家で、主にロンドンで活躍していたらしい。 ビビットな女性の絵、特に「これぞジャポニスム」という絵を代表作として描いている。 http://www.jm-whistler.jp/point/…

スペイン旅行記(4/4) ;スペインの夜

今回の旅行では、羽田発のルフトハンザ航空を利用した。 日本からスペインへの直行便はないそうで、フランクフルトでトランジットを行う。 ところが、フランクフルトの空港に降りて乗り換え便の表示を探すと そこには「cancel」の文字が。 これは不可避で深…

スペイン旅行記(3/4) ;オリーブの木にまつわる発見

何となく、「スペインの夏は暑い」というイメージがある。 強烈な日差しが容赦なく照りつける、太陽と情熱の国。 ところが、夏のスペインは意外にもそれほど暑くはなかった。 確かに午後の日差しは強かったが、外出が不可能なほどではない。 第一帰国してか…

スペイン旅行記(2/4) ;アルハンブラ宮殿

今回スペインへ行くに当たりプラド美術館の鑑賞以外にもう一つ目的としていたのは、 南部の街グラナダにあるアルハンブラ宮殿を観ること。 スペインの中央部に位置する首都マドリッドから400kmほどの距離にあり、 マドリッドからスペインの高速鉄道AVEで行く…

スペイン旅行記(1/4) ;幻想の画家

この夏に一週間ばかり休暇を取り、スペインを旅行してきた。 スペインは日本人にとって割と人気のある旅行先である。 「サッカー観戦がしたい」「フラメンコを見たい」「闘牛を見たい」 日本人がスペインへ行く理由は様々だろうが、私の場合は この何年かを…

コピペ論文の罪 (2014/03/15)

このところ大きなニュースが立て続けに世間を騒がせているが、 その中で最も興味をかきたてられるのが理研発「STAP細胞の論文疑惑」である。 発見の新聞発表第一報が1月30日、 そして疑惑記事が新聞などで報じられ始めたのが今週の初めあたりである。 しかし…

ラオス旅行記(4/4) ;子供の笑う国

ラオスの国の一番の印象は、「子供が多い」ということだ。 みんなで明るく元気に外を走り回っている。 ラオスにも当然学校はあり、小学校へ上がる前の幼稚園に相当する学校もあるらしい。 だから平日は子供は学校に行っているはずなのだが、 平日の昼間に遊…

ラオス旅行記(3/4) ;見覚えのある鶏

前回書いたように、ラオスはタイの文化に近い。料理についてもまた然り。 …のはずなのだが、実際にラオス料理を食べてみるとタイ料理とは何かが違う。 まず、ラオス料理はタイ料理ほど辛くない。 レストランで店員に「辛くしてもOK?」と聞かれたので恐る恐…

ラオス旅行記(2/4) ;メコンの流れ

ベトナム戦争を知っている人にとって、ラオスはベトナムに近い国だという印象だろう。 実際ラオスはベトナムと共にフランスの植民地として管理されており、 その後北ベトナムの共産党が越境してラオスにも共産党政権を打ち立てた。 ベトナム戦争時代、北ベト…

ラオス旅行記(1/4) ;仏教の息づく街

この年末の休みを利用して、ラオスのルアンパバンに旅行に行った。 ラオスはタイとベトナムの間にある東南アジアの内陸国で、 日本ではあまり馴染みがないかもしれない。 その首都はビエンチャンで、第二の都市がルアンパバンである。 かつての王国時代には…

上の子が反抗期をこじらせた

うちの上のぼうずが反抗期真っ盛りである。 なんでも父親である私に歯向かおうとし、世間体も何もあったものではない。 私も昔はワルだったが、今のあいつは何だかそれを真似しているかのようだ。 あいつがまだ小さかった頃、私はよくあいつに対して手をあげ…

ボルネオ旅行記(4/4) ;高校生の二つの興味

日本人にとって、マレーシアはそれほど馴染み深い国ではないかもしれない。 だが世界史と地理を学ぶ者に対しては、かの国は二つの興味をかきたてる。 世界史、あるいは大航海時代に興味を持つ者にとって、 マレーシアやインドネシア等の東南アジアの印象は"…

ボルネオ旅行記(3/4) ;マレーシア人の休日

今回のコタ・キナバル旅行では、航空券だけ旅行社でとってもらい、 宿はネットで自分で予約した。 …が、何をどう間違えたか、市街地から遠く6kmも離れたホテルをとってしまった。 そのホテルは"シティ・モール"というショッピング・モールに隣接していた。 …

ボルネオ旅行記(2/4) ;ドリアンいっぱい

ボルネオには、あまり手の込んだ郷土料理はないかもしれない。が、 その代わりに素材の味を堪能する料理が多い。たとえば、海産物。 周りを豊かな熱帯の海に囲まれているため、 エビやカニ、それに大きな熱帯魚といった食材が豊富にあった。 海産物の料理を…

ボルネオ旅行記(1/4) ;熱帯ジャングル

遅めの夏休みをとり、ボルネオ島北部にあるコタ・キナバルに行ってきた。 ボルネオ島は日本よりも大きく、島がインドネシア、マレーシア、そしてブルネイと 3つの国によって占められている。 コタ・キナバルはそのうちマレーシアに属している。 ボルネオ島…

アメリカか、中国か

反中感情が高まっている今の日本において、 元首相の鳩山由紀夫氏がこのところ奇妙に中国に媚びる発言を連発している。 http://mainichi.jp/select/news/20130814k0000e010172000c.html (毎日新聞 2013年08月14日) 日本の総理大臣を務めたほどの人物が、ど…

"棒読み"の意図を考えた

先日、映画「風立ちぬ」を見てきた。 自他共に認める評価通りこれは大人向けの映画であり、 子供が見てもなにが面白いのかよく分からないだろう。 その理由は二つ。 一つ目は、ストーリーとして扱われるのが短期間の"できごと"ではなく、 数十年単位のスパン…

ベトナム中部旅行記(7/7) ;戦争の傷跡

「ベトナム戦争」というと普通はベトナム人とアメリカ軍との戦争を指すが、 第2次世界大戦以降ベトナムはそれ以外にも多くの戦争を経験している。 アジアで史上最悪の虐殺をやらかしたクメール・ルージュ、 いわゆるポルポト政権を軍事力によって壊滅させた…

ベトナム中部旅行記(6/7) ;ロードtoホイアン

8:02発の電車に乗るべく、昨日つきまとってきたシクロの運転手を6:40に待たせていた が、それを無視してホテルで朝食を食べた。食堂が開く5分前に行くといつものお姉さ んはおらず、年配のおばさんだけがいた。話はほとんど通じなかったが、何かの葉っぱ の…

ベトナム中部旅行記(5/7) ;Viet-com

ベトナム料理といえば幾つかあるが、中でも有名なのはフォーだろうか。 フエの名物料理といえば、「ブン・ボー・フエ」。フエの名を冠した麺料理である。 フォーもブンも米から作られる麺で、形状が異なる。ブンはそうめんに近い感じ。 スープは唐辛子、胡椒…

ベトナム中部旅行記(4/7) ;フエ今昔物語

古都フエは、1945年までベトナムの阮王朝の王宮が置かれていた街である。 ちなみに「阮」は「グエン」と読み、ベトナムに多い「グエンさん」は 漢字で書くとこの字になる。王族との血縁関係があるとは限らないようだが。 「フエはゆったりとした街である」な…

ベトナム中部旅行記(3/7) ;ホテル・カナリー

(前回からの続き) そう考えてスタイルのいい一人の女性に尋ねてみた。 「ベトナム人もダイエットをするの?今は世界中の人間が体重を気にしてるんだけど」 「?(通じていないっぽい)」 「『ダイエット』は、スポーツをしたり走ったり、食べ物を少ししか…

ベトナム中部旅行記(2/7) ;ベトナム美人

私にとってベトナム旅行は今回が初めてだが、今まで何度も行きたいとは思っていた。 その理由は、「ベトナムには美人が多い」という私の信念である。 確か「ミス・ユニバース」だか何かでベトナム人が何度か賞を取っているようにも 記憶しているが、それより…